コロンビア エル・ディビソ農園(中煎り)50g
¥1,200
なら 手数料無料で 月々¥400から
※コーヒー豆の販売は通常100gから承っておりますが、より気軽にお試しいただけるようこちらの商品は50gから販売しております。
他の銘柄とは単位が異なりますので、ご購入の際はご注意ください。
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ピーチのような香りとキャンディのような甘さの余韻を楽しんでいただけます。
徹底した管理のもと行われる特殊精製と風味特性の優れた品種を選ぶことで、突き抜けた個性とクリーンさが両立しています
豆を挽いた瞬間にカウンターのお客様が「わー!いい匂い!」と、言ってくださるほど特徴的な香り。
「そうでしょう、そうでしょう。」と内心は私たちもにんまりしています。
コーヒー豆を栽培しているわけではない私たちもとても誇らしい気分にさせてくれます。
全員を幸せにしてくれる、そんなコーヒーです。
生産者の方々の、研究と徹底した生産管理のもと生まれる風味です。
型なしではなく、型破りである。
そんな表現をしたくなるコーヒーです。
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・生産地について
ウィラは、コロンビア南西部に位置し、その南部に位置するのがピタリト地域。
ピタリトの南東部に位置するのが、このコーヒーの栽培地域である、ブルセラス地区です。
アンデス山脈の一部に位置し、標高1,300〜2,000メートルの高地にあります。火山性の肥沃な土壌で、水はけの良い斜面が多く、昼夜の温度差があるため、高品質なコーヒー栽培に適した気候を有しています。
豊かな森林と多様な植生に恵まれており、熱帯雲霧林(モントーニャ・ヌビオーサ)や高地森林が広がるため、ランやコケやシダ類が豊富。固有種の鳥類も多く生息し、山岳鹿など希少な種も存在しています。
・エル・ディビソ農園について
約30年前にホセ・ウリベ・ラッソさんによって設立された家族経営の農園です。
ナリーニョ県での紛争から逃れるために、ウィラ県ピタリト市ブルセラス地区に移住し、農園を開拓をしました。
その後、現在の代表であるネストルさんと弟のアドリアンさんが農園を引き継ぎ、スペシャルティコーヒーへの生産に舵を切りました。
幼いころからコーヒーが身近だった彼らは、コロンビア政府が提供する職業訓練場「SENA(Servicio Nacional de Aprendizaje=国立職業訓練機関)」でスペシャルティコーヒーの栽培・精製や品質管理、センサリーに関する理論的知識を学び、農園の品質向上に活かしています。
また環境保護にも熱心に取り組んでいます。
農園の約18ヘクタールの一部(約2~5ヘクタール)は自然保護を維持するために、森林保護区として原生林を保存し、動植物の生態系や生物多様性を維持する活動も行っています。
・ラッソ兄弟について
SENAで基本的な基礎理論を学んだ彼らは、コロンビアの地形が生み出すテロワールと伝統的な栽培方法に加え、新しい発酵や乾燥技術など先進的な加工方法を導入し精製プロセスを磨き続けました。またシドラやゲイシャ、ピンクブルボンやパカマラ、ジャバなどの希少なコーヒー品種の栽培にも取り組みました。技術的・科学的アプローチから改良を重ね、マイクロロットの生産に注力した結果、複雑なフレーバーをつくりあげることに成功し、ヨーロッパ各地のバリスタ協議会でも使用され高評価を得ています。それから、世界的にスペシャルティコーヒー市場でも認められる存在となりました。
・精製について
1.選別 :完熟したチェリーを手作業で選別します。(およそ70%が赤色、30%がピンク色)。糖度はおよそ23°です。
2
2.オキシデーション :チェリーをおよそ22 °Cの環境下、開放容器の中に48時間置き、好気性発酵を促します。
3.チェリーの状態での嫌気性発酵 :その後、チェリーを密閉された樽やプラスチックバッグに入れ、約16〜18 °Cの低温環境で12時間発酵させます。
4.追いオキシデーション :チェリーをホッパーの中で6〜12時間休ませ、その間に出てくるモスト(コーヒーの果汁)を採取します。モストは後の工程で使用します。
5.果肉除去
6.モストを入れたオキシデーション :果肉除去後、ミューシレージ(粘液質)が付いたままのパーチメントコーヒーを約12時間かけてオキシデーション(酸化)を施します。 その間に、あらかじめ採取しておいたモストを加えて微生物の働きを促進します。コーヒーは時々かき混ぜられます。
7.浸漬式発酵 :その後、パーチメントの状態でモストに浸し、約28 °Cの環境で8時間発酵させます。微生物の活動が均一に行われるよう、時折かき混ぜます。
8.サーマルショック :発酵後、コーヒーに65〜70 °Cの熱湯をかけ洗浄します。この「サーマルショック」によって微生物の活動が止まり、風味成分がしっかりと閉じ込められます。
9.乾燥 :ハウスや屋根付きの乾燥場で18〜24日かけてゆっくりと乾燥させます。繊細な香りや酸味を保つため、温度は30〜38 °C以下に保たれます。
・品種について
ティピカ メホラード(Typica Mejorado)は、その名の通り「Typica(ティピカ)」という原種を「Mejorado(スペイン語:改良された)」したもので、エクアドルで開発されたと言われています。
収量向上と耐病性、ティピカ由来のカップクオリティを目指し開発がされ、エクアドルやコスタリカ、コロンビアなどの中南米で主に栽培されています。ただ正確な遺伝的起源は未公表であり、エクアドルの研究機関や農園と共同で交配された?など諸説あります。
ティピカ × ゲイシャ系の交配品種ではないかという説(ゲイシャに似たフローラルさを持つため)、ティピカ系統の自然変異やセレクションによる改良品種という見方もありますが、正式な系統登録やDNA解析結果は今のところ公式には発表がされていません。
複雑で洗練された風味、フローラルな華やかさ、クリーンでバランスも良く、なめらかなボディ感、エレガントさが特徴的で、バリスタチャンピオンシップなどの競技会でも使用されています。
遺伝的な特徴から、1,600~2,000m以上の高地栽培、昼夜の寒暖差がある地域など限られた条件下での栽培が求められます。また繊細で複雑な風味を損なわず引き出す為には、丁寧かつ緻密な精製管理が求められ、ポテンシャルを引き出すためには手間暇をかけた手入れが欠かせません。
エル・ディヴィソ農園でも、品種が持つ本来の特性を引き出し、カップの明快さ、鮮やかさ、一貫性を確保するために、各精製ステップで厳格な品質プロトコルを設け、管理を行っています。
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国 :コロンビア
地域:ウィラ県ピタリト市ブルセラス地区
標高:1,750m~1,850m
品種:ティピカ メホラード
精製:Most Fermented & Thermal shock Washed
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※ 粉の状態をご希望の方は、使用している抽出器具を備考欄に記入いただければ、より適した挽き具合でお届けします。